私の母は着物の着付けが出来るので、小さい時から夏祭りに行く時は浴衣を着せてもらっていました。
浴衣は着物と違い下着の上から直接着る事が出来るので気軽に着る事が出来る上、洋服とは違う清楚でありながら華やかになる所が好きで夏はよく着せてもらっていました。
女の子ならドレスに憧れを持つ子も多いと思いますがそれと同じくらい着物も憧れの服装です。
私が小学4年生のお正月、母のお下がりの着物があるから着てみないか?と突然言われ「浴衣以外に着物を着るのは初めて」と喜んで出してもらいました。
私が想像していた着物は七五三で来た様な華やかな着物だと思っていたのですが、出てきた着物は赤い格子柄の木綿の着物で、上から羽織を着る普段着の着物でした。
てっきり振袖を着せてもらえるものだと思い込んでいた私は正直落ち込んでしまい、家の前で写真だけ撮ってもらいすぐに脱いでしまいました。
その後、着物は成人式の時に着たくらいでなかなか着る機会がありませんが、子供の入学式で何人かのお母さんが着物を着ているのを見て「機会があればもう一度着物を着てみたいな」と思いました。