着物には様々な柄があります。特に花や植物の柄は、ポピュラーで人気の高い柄のひとつですが、柄によって着るにふさわしい季節があるのをご存じですか?
着物の世界では、「季節を先取りする」ことが粋だといわれます。
例えば、春であれば桜がまだ蕾の時期に桜の花の柄を着ます。
反対に、桜が満開になったり散ったりした後に桜の柄を着ると、流行遅れ=野暮と捉えられがちです。
では、季節ごとの柄についてご紹介します。
春(3月~5月)
桜・桃・藤・牡丹など。ピンクや紫など明るい色が多いのが特徴です。
夏(6月~8月)
菖蒲・あやめ・紫陽花・朝顔・笹・竹など。花だけでなく茎や葉など、清涼感のある色の柄が多いです。
秋(9月~11月)
紅葉・桔梗・萩・撫子など。紅葉を意識していますね。
冬①(12月~1月)
南天・松竹梅・菊など。寒さだけでなく、お正月を意識した柄でもあります。
冬②(2月)
寒椿・水仙・梅・椿など。同じ冬でも、春の訪れを感じさせる柄です。
このように、季節の柄を取り入れることによって、着物をおしゃれに着こなすことができます。
季節を敏感に感じて、さらに着物を楽しみましょう。
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